ラグビー!
沖縄の青い海をフィールドに女子、男子、大人から子どもまでが岩を抱え、水着で海底を駆け巡るロックな闘い「水中ロックラグビー」。
日付の語呂合わせから「ロックの日」の9日、沖縄県うるま市伊計島の大泊ビーチで、素潜りして水中で競うラグビーのようなスポーツ「ウオーターロックラグビー」のミニゲームがあった。奪い合うのは重さ30キロほどの岩(ロック)で、競技場は水深3~5メートルの海底だ。企画・参加した放課後等デイサービスIMUA(イムア)=沖縄市=のメンバーらは人魚のように潜っては激しくロックを巡って攻防を繰り返す。
競技は水難事故を防止するライフセーバーのトレーニングとして誕生し、国内では2003年から渡嘉敷島などで全国大会が実施されている。海中で声は通らず、視界は狭く、息は続かない。ロックは浮力で軽くなるものの、ボールのようには扱えない。制約が多い中、仲間と無言の意思疎通でロックをつなぐ。男子高校生(16)はトライを決め「爽快。最初はめちゃめちゃ怖かったけど、立ち向かったら楽しかった」。