ラグビー場に響く引退式 発表の場失った、中高の音楽・吹奏楽部40人

ラグビー!

音楽に打ち込む中高生の歌声や演奏が、ラグビー場のスタンドで伸びやかに響き渡った。埼玉県熊谷市の熊谷ラグビー場で1日、音楽部や吹奏楽部で活動する中高生が参加して、屋外演奏会が開かれた。コロナ禍で発表の場を失った生徒たちに、思い切り演奏できる舞台を用意しようと地元有志が発案。2019年ラグビーW杯の会場でも使われたスタジアムの協力も得られ、実現にこぎつけた。演奏会には、近隣の中学や高校から約人が参加し、これまで磨き上げてきた曲目を、グループごとに代わる代わる披露した。「引退式」としてこの日に臨んだ県立熊谷高・音楽部の3年生6人は、後輩9人とスタンドで3列に並び、お互い約2㍍の間隔を取った。マスクを着用して2曲を合唱した。見届けた保護者らから拍手が送られ、アンコールの要望に応えて、校歌も歌った。高校生活最後の部活動を終えた同部3年の韮塚俊太さんは「部活の区切りがつけられ、悔いはない。今日のことを忘れることはない」と話した。

2 COMMENTS

中村カオス

無観客試合もそうだけど、こういう試みはとても大事かと思います。
課題を設定して努力してきた人たちの熱を空中分解させてしまうのでなく、別の形で叶えていく。コロナ以降の世界はこういう代替案が主流になっていくだろうしそこで新しいアイデアが産まれていくのでは。

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