ラグビー!
日本代表が香港代表に大勝、7大会連続のW杯出場が決定
この試合に勝てばワールドカップ出場が決まる。その瞬間を見ようと9000人を超えるラグビーフアンが秩父宮ラグビー場に集まった。試合開始前にはW杯の優勝カップ「ウェブ・エリス・カップ」がワールドカップブースに展示され、さらに会場を盛り上げた。
ここまで3戦全勝と圧倒的優位に立つ日本代表だが、この試合に勝てば逆転でW杯出場の可能性を残している香港代表が対戦相手なだけに気の抜けない一戦。
試合開始直後の前半2分、ゴール前のラックからSOウェブが絶妙なキックパス、WTBトゥプアイレイがこれをキャッチし、そのままトライ(G成功7-0)更に7分CTB平(G成功14-0)、13分WTBトゥプアイレイがオープン攻撃からトライ(G不成功19-0)試合の流れを掴んだ。
18分には10mライン付近のラックからCTBニコラスが個人技で抜け出し、最後はWTB遠藤がトライ(G成功26-0)、28分、ゴール前のラックからSOウェブ-CTBニコラス-平とつなぎ、WTBトゥプアイレイがこの日3本目のトライを決めた(G不成功31-0)。このあと、34分にNO.8コリニアシ(G成功38-0)、39分にSOウェブがトライを重ね(G成功)前半を45-0で終了した。
後半5分、HO堀江の軽快なステップでチャンスを掴み、SH田中が中央にトライ(G成功52-0)、10分にはWTB遠藤(G成功59-0)、13分には再びSH田中がトライ(G成功66-0)。
19分には敵陣10m付近のラックからLOトンプソン-WTBトゥプアイレイにパスがわたりパワフルな走りで大きくゲイン、交替で入ったSOアレジ-FB立川-WTB松下とつなぎ右隅にトライし(G成功73-0)大きく差を広げた。しかし、21分には自陣ゴール前でキックをチャージされ、その処理をもたつく間にこの日唯一のトライを香港代表に奪われ(G不成功73-5)「80分間集中する」という課題がまた顔を覗かせた。
その後、日本代表が25分に交替出場のHO湯原(G成功80-5)、28分にSH吉田(G成功87-5)、36分にSOアレジがトライ(G成功)。94-5で日本代表が勝利しHSBCアジア五カ国対抗3連覇と7大会連続のW杯出場を決めた。試合終了後は選手・フアンを交えた記念撮影が北スタンドで行われ、多くのフアンと喜びを分かち合った。